ようこそ!お越し下さいました!千葉音楽療法をしている古市です。

2012年07月12日

必要な提示のみ、行う

こんにちは。千葉の音楽療法臨床家 古市です。

私の歌詞には、絵が書いてありません。

書く方もいますね。
たとえば、
・髪の結い方(桃割れとか)
・紅葉の絵

などです。

その歌詞に合わせた絵が、書いてあったりします。

そして、そういったものを、目にしたことがある方からは、

「もっと、絵が書いてあればいいのに」
「絵が書いてないなんて、手抜きだ」
というようなことを、言われることがあります。

では、質問です。
歌詞に書いてある絵は、何のために、必要なのですか?

■浮かぶことは、人さまざま

昨日は、言葉のお話をしました。
言葉も、絵も、ある部分では同じだと思います。

たとえばです。

「いずみは、三年前から、人を待っている」
という文があるとします。

あなたに、何が浮かんだかが重要なのです。

まず、
「いずみ」とは、何だと思いますか?

・人
・男
・女
・泉

「三年前」とは、あなたにとって、どれほどですか?

・長い
・短い
・普通
・待ち焦がれている
・あっという間

「人」とは、どんな相手でしょう

・友達
・親
・兄弟
・親戚
・仲間
・恋人
・親友
・知人
・郵便屋さん
・仲良しな相手
・お金を貸した相手
・恨みをはらす、相手

「待っている」間、どんな気持ちでいるでしょう

・待ち焦がれている
・もう、くたびれた
・耐えている
・楽しみにしている
・幸せ
・悲しい
・わくわく
・おどろおどろしい

というわけです。

ちょっと、あげただけでも、色々に、見えると思います。
一つの言葉から、色々浮かんでくるわけです。

■提示は、吟味する

音楽や、歌詞を提示するには、わけがある。
目的があるわけです。

そのために、音楽を使う。
そのために、この詩を使う。

歌い終わった後に、私が先に
「悲しい歌ですねぇ」
と言ってしまったら、

本当は、

・ちょっぴり、懐かしかった
・思い出して、うれしかった
・この歌を歌っていた頃の、輝いた自分を見ていた
・大好きな、キクさんと、一緒に歌えて喜んでいた
・自分の歌に、酔っぱらっていた
・ノリノリで、いい気分だった

そんな自分に起こったことが、私の言った
「悲しい歌」という一言で、

・懐かしい→悲しい
・うれしい→悲しい

というように、自分に起こっていたことが、
提示された一言に、感情がすり替わってしまいます。

絵だって、同じだと思うのです。

ヒントで、絵が必要な場合は、あります。

絵が先にあると、自分に浮かぶはずの
風景や情景が、浮かばなくなってしまいます。

先に、絵の提示があるから、狭められてしまうのです。

思い浮かべる能力を、使わないようにわざわざしている。
あるいは、思い浮かべる能力を、狭めてしまう。

こんなことに、なってしまうのでは、ありませんか?

ですから、提示はとても重要です。

働く側から発する、提示(言葉や身振り手振り、絵など)は、
「必要だから行う」ということが、前提だと思います。

必要な提示のみを、行うのです。



posted by 古市美也子 at 06:00| 千葉 ☁| Comment(0) | ★音楽療法よもやま話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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